参議院法制局 Legislative Bureau House of Councillors

④職員対談

課長補佐・新人職員対談

当局の志望動機・入局後の当局の印象

職員A(課長補佐級):Bさんとは、Bさんが入局した4月から6月までの3か月の間、同じ課で一緒に仕事をさせてもらいましたね。Bさんが当局を志望した理由は何でしたか。入局して当局の仕事の印象は変わりましたか。

職員B(新人職員):私は、学生時代に学んだ法律学を、幅広い社会の課題解決に携われる「立法」という形で生かせることに魅力を感じ、当局を志望しました。議員から言われたことをそのまま形にして、誤字や配字など形式的なところを整えるのがメインの仕事なのかなという印象でしたが、法的な整合性に気を配りつつ、議員からの依頼により良い形で応えられるよう、課での議論を何度も繰り返して条文化していく、という想像以上にクリエイティブな仕事ぶりに驚きました。

職員A:「法制局」というとどうしても条文を作る形式的な作業だけに目がいきがちですよね。それももちろんとても重要ですが、条文に至るまでの作業もそれに劣らないくらい重要だと、私も日々感じています。

若手職員の仕事の内容

職員A:入局してすぐにいろいろな仕事を任されていましたが、その中で感じたことはありますか。

職員B:法律の大枠の制度設計だけでなく細かい書きぶりによっても社会の中で法律がどう機能していくのかが変わることを改めて実感して、全体を捉えることと細部にこだわることの両方をうまくできるようになりたいと思いました。

職員A:既存の法制度を勉強してもらったり、法律の実際の運用を調査してもらったりといったことが多かったですが、少し条文も書いてもらいましたね。

職員B:はい。法律案の附則の一部分の起案を任されました。細かい部分であっても自分が書いたものが世に出ることに緊張しましたが、責任・やりがいの重さを実感しました。

職場の雰囲気・入局後のサポート

職員A:実際に入局してみて課の雰囲気などはいかがでしたか。

職員B:入局1年目の職員の発言であっても尊重してくれるなど、誰でも発言をしやすい雰囲気だと感じました。Aさんについては、基本的な質問であっても丁寧に教えてくださったり、私が悩んでいたら声をかけてくださったり、気にかけていただきました。

職員A:そう言ってもらえると嬉しいです。当局の仕事の場合、正解が一つではないことも多く、いろいろな考えがある中で議論して案を作っていくことになります。その辺りで悩むこともあるかと思いますが、若い人には特に自分の考えや感覚といったものを大切にしていってもらいたいなと思っています。Bさんも、業務に慣れるにつれて、指摘されたことを理解した上で、それを基に自分なりに考え、課の議論の中で発言してくれることが増えたと感じます。これからも当局職員としてどんどん成長していってほしいです。それと、入局当初から落ち着きがあって、何事にも動じないという印象を持っていましたが、それでも、入局時に不安だったことはありましたか。

職員B:内心では焦っていることも結構あります(笑)。入局当初は、立案という専門的な仕事について、自分にできるのだろうかという不安はありました。ですが、法制執務基礎研修や立案研修といった各種研修に加え、業務の中で課の皆さんが法律の調べ方や資料のまとめ方などについて教えてくださるので、少しずつですが仕事のことも理解できるようになりました。また、メンター制度という配属課以外の先輩職員と定期的に面談をする制度があり、立案業務や社会人生活のことだけでなく、プライベートなことでも相談にのっていただいています。

当局を目指す方へのメッセージ

職員A:最後に、当局を目指す方へのメッセージをお願いします。

職員B:当局は、国政の主役たる議員を法制面から中立な立場で支えることのできる、非常に珍しい職場です。法律が好きな方、政治の最前線で働きたい方、議論が好きな方、是非一緒に働きましょう!法制局への思いを表現できれば、採用までの道のりはそう遠くないと思います。Aさんからもどうぞ。

職員A:法律に深く携わることができるという点では、この上ない環境だと思います。また、私も今までいくつかの部署を回ってきましたが、それぞれの部署で異なる分野の法律を扱ってきました。当局の業務は、法律学の知識を生かしながら、多様な分野に関わることができるという魅力的なものだと思います。皆様と一緒に仕事ができるのを、楽しみにしています!